再稿:愛犬家の意見:ゴールデンの事故

事件後時間がたちこの事件についていろんな意見がでてきたので、また、考えてみました。

[注:前回、いただいたコメントは、そのまま移行しました。]

ゴールデンの事故

愛犬家が最も恐れている悪夢が現実になったとしか言いようがない悲しい事故が起こりました。

亡くなった赤ちゃんのご冥福をお祈りします。

ニュースでは、ゴールデン・レトリバーがいかに優れた犬種であるかがクローズアップされて報道されているようですが、どんなに優れた犬でも人に致命傷を負わせる力をもっていることを忘れてはいけないことをもっと強調した報道をしてほしいと思いました。

* そして、安全のために引き戻したというプロのトレーナーのコメントが的を外しすぎているということで注目を浴びてしまったようです。

個人的には、アグレッシブな行動だとかネガティブなコメントを控え、悪際はなかったというソフトな意見にしたかったから言っただけだと思いました。

* しつけがおろそかだったからという意見は、プロのトレーナーさんたちの間では、あまり指摘されていません。

「ダメ」というと犬は大人しくなったと報道されたことやドアダッシュをして外にいる子供たちに跳びついて、そのときも叱られて家に戻されたという証言もあったので、犬の行動の予測に難しいところはあって、それを起ってから止めるという習慣はあったのではないかなぁと思います。噛む加減の問題でも、大人しい、噛んだことがないというだけで、噛みを何処までコントロールできるかというリスクをはかるのに情報不足だったんじゃないかと思います。

アグレッションがどこまでエスカレートするかは、アグレッションの種類によっても異なるといわれています。普通は使われないような深さで噛んだり、警告をだしたり段階をふまない犬は、リスクが高いといえるじゃないかなぁって思います。反射的に出るアグレッション(プレッシャー/リリース)の場合は、どんな犬に対しても状況を避けたほうが安全なように思います。

大人しい=安全ではないと思うし、難しいことを分析して考えるより、犬が赤ちゃんに接触できないように環境を整える方法のほうが簡単で確実なんじゃないかと思います。

* 捕食行動ではないかという意見について

赤ちゃんの動きや声に刺激されての捕食行動がでたという意見が多いようですが、捕食行動にしては、「ダメ」という声にすぐに反応しているし、噛みが浅いという意見もありました。

今年に入って、マウスの実験で、捕食行動の「追う行動」と「殺しのスイッチ」が誘発される2つの経路が明確になり、特定の神経細胞を刺激することで食べ物でないものも狩の対象として捕食行動を誘発することが出来たという発表がありました。(医学誌Cell)[むやみに捕食行動の神経が刺激されないように行動抑制は効くもののようですが、病気などが原因で、行動が乱れてきたときの治療の方法の開発のための実験のようです。]

神経細胞が刺激されると論理的な説明なしに捕食行動が誘発されるというのは犬の飼い主なら体験的に分かっていたことかもしれませんね。

でも、犬の場合、捕食行動の誘発のされやすさには個体差がかなりあるんじゃないかなぁっておもいます。どこまで抑制できるものなのかも興味があるところです。

* 犬種は関係あるか。

犬種は関係ないという意見の方が多いですが、ゴールデンのオーナーさんたちからは噛み方などゴールデンぽくないという意見もあるようです。

科学的なことはどうなのかわかりませんが、私は、捕食行動やその他の反射的な噛みの出やすさや噛みの深さは犬種と多少関係があるじゃないかなぁとおもいます。犬種より個体差でしょうけど。

フレンドリーで有名なゴールデンでも、アグレッシブなゴールデンがいるということで、遺伝子との関連を調べたリサーチもあります。

Genetic variation in aggression-related traits in Golden Retriever dogs

このような突発的な事故の真の原因をしることは出来ないにしろ、愛犬に事故を起こさせてしまうっていうのは、何があっても避けたいと思うのです。

これは犬を飼う上での社会的責任でもあると思います。それが大人しい犬種を飼えば免除されるものではないということを考えさせてくれるきっかけにしてほしい事故だと思いました。

そして、社会性や刺激に対する常識的な反応を成長過程で身に着けることの重要性についても考えてほしいと思います。子犬の成長に重要な時期に、母犬や兄弟犬と一緒に健康的な環境で育てられることでより安全な犬になることを忘れないでほしいと思います。

ブリーダーの意見も聞きたかったです。

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“再稿:愛犬家の意見:ゴールデンの事故” への 10 件のフィードバック

  1. 私も、この事件を聞いて
    胸が痛くなると同時に、風愛の教育をちゃんとしなければ・・と実感しました。

    以前、ドッグカフェに行ったとき
    おりこうと評判でトレーニングもしているだろう、看板犬のラブラドールが
    ドアを開けるなり飛び出してきて、ドアの外でオスワリしていた風ちゃんに飛びつきガブリ。
    風ちゃんは顔から流血し、キャインキャイン鳴いて転がっているのに
    上に乗って、噛んで離れませんでした。

    この時の被害者は、犬の風ちゃんでしたが、子供だとニュースですよね。
    そういうことがある危険を体験して、噛みの抑制の大切さを感じました。

    1. 大人しいと本当に噛みの抑制があるかどうかわからないですよね。でも、愛犬のことを信頼したいという気持ちもあるので複雑ですね。

  2. ビデオに出ていたトレーナーが「赤ちゃんを守ろうとしたのでは」という趣旨のことを言っていて、びっくりしました。報道が「ゴールデンが」人を襲ったことに過剰に驚いたり、かばったりしすぎな印象です。

    この犬にとって赤ちゃんは「自分よりランクが低いよそ者」でしょう?臆病な犬だと飼い主が言っていたし、4匹のうち一番下の存在だったかもしれないし、群れに煩わしい存在が入ってきたことによる行動であって、「赤ちゃんを守ろうとした」みたいな甘噛みの加減を間違って、ってことじゃないと思うなあ...

    「どんな犬であっても、子供と犬を二人きりにさせるな」とも言いますよね。でも普段はやさしい愛犬を信じる飼い主の気持ちはわかります。不幸な事故が起こってしまいましたね。残念です。

    1. 日本語訳がうまくできなくって説明がたらなかったのかもしれないけど、bite inhibitionってことがつたえたかったんです。

      噛みの加減を覚えたりも含めた社会性の低さが原因なような気がしました。他の証言ではドアダッシュもするような犬だったみたいなので落ち着いた犬ではなかったようなので、ちょっとしたことに興奮して反応したんじゃないかなぁと思います。
      どうしてこの犬だけ室内飼いなのかという点も詳しく聞き込みしてほしいとも思いました。

  3. この事故は辛いですね。
    お孫さんを亡くされる、そしてそれは自分たちのイヌが噛んだと言うこと。
    ゴールデンレトリバーは大人しいとされていますが、ハイパーテンションでもあると思います。
    世間で嫌がられているブリー系の方が大人しいことも多々あるそうです。
    イヌが悪いというのではなく、この事故では何があったのかきちんと報道されていません。
    子供がちょっかい出したかもしれないし、ハイハイしたりしてイヌの尻尾踏んでしまったかもしれないです。
    このイヌがどうなるのか、私はそちらが気になりますし気の毒で仕方がありません。
    噛むという行為、理由もなくイヌは噛みませんからよほど何かがあったと思っています。
    何にせよ、小さな子供とイヌを同じ空間で過ごさせるのであれば、大人がしっかり管理をしなければこのような事故はなくならないと思います。

    知育玩具のこと、ありがとうございました。
    いつも参考になることを教えていただき恐縮です♪

    1. 赤ちゃんの動きや声に刺激されたんじゃないかなぁと思います。油断して、赤ちゃんが犬に近づくのも許していたのかもしれませんね。犬のおもちゃにちかづいたとか。

      他の証言からも落ち着いた信頼できる犬ではなかったと思うし、人が止めるのも難しいと思うので、一緒に住んでいるのでなければ慣れる必要もないし、別々の部屋でよかったのにと思います。犬が独りに出来ないタイプだったのかなぁとも・・・

  4. 悲しい事故が起きてしまいましたね。知りませんでした。

    私も臆病というのが気になりました。
    一番よくあるケースですし、側に人間が居たということは、一度で殺傷効果のある
    アタックをしたのかと推測します。これは、”普通”の犬はしませんよね。
    赤ちゃんを運ぼうとしたとは思えません。

    Cocoさんの言う、噛む加減の重要性はもっともだと思います。
    うちは噛む犬なので、このテスト(観察)をして、加減は知っているのに、
    故意に噛む犬だと分かっています。そして、理由が分かっているので、避けることが出来ます。
    飼い犬の性質をもっと観察して欲しいですね。

    1. 経済的に余裕がある人にしか売らないといっているブリーダーでも3週間でゴールデンを引き渡していたこともあったので、こういうこと十分あり得ると思いました。たぶん、法が改正された後も猶予期間があったので、この犬も3週間とかで引き渡されている可能性大だと思います。

      アグレッションのタイプによっては一度で仕留めなきゃいけない時は、噛む加減は関係なくなると思うんですが、そこまで考えて行動しているとも思えませんでした。

      大人しいって未知数なだけで、噛まないではないとおもいました。狩猟本能でもチェイスだけなのか、アタックもあるのか、観察しないとわからないことがおおいですよね。

  5. 痛ましい事故としか言いようがないですよね…。
    赤ちゃんにとっても、赤ちゃんのご両親にとっても、犬にとっても…。

    そしてニュースで、いかにゴールデンが賢い温和なブリードかということが言われ、さらに専門家の意見として「ゴールデンレトリバーはレトリーブが仕事の猟犬なので、赤ちゃんがどこかへ行ってしまうと思って慌てて呼び戻したのではないか」とか、「やきもち」とか、読んでて、は???となってしまいました。

    皆さんおっしゃっているとおり「怖がりの犬」というのが私も気になった点です。

    それと、はいはいをしだした赤ちゃんを「獲物」と勘違いして、犬の本能(狩猟本能)が出たのではないか?とも。

    というのも実は、カツがはいはいをしだした友人の赤ちゃんに前足をかけたことがありました。
    もちろんすぐ止めて(カーミングシグナルも出ていた)、その後カツはケージに入れましたが、多分誰もいなかったら、赤ちゃんに馬乗りになってたと思います。多分…。
    そんなカツも、やさしい、人を噛んだことがない、とても良い犬と言えます。
    けど、こうやって本能が目覚める事があるのは動物なんだから、仕方ない。すべては飼い主の責任です。

    本当にこのニュースは、何とも言えぬ悲しさを感じます・・・

    1. 同じ家で、秋田犬は外飼いなのに、ゴールデンだから室内だったのかなぁとか・・・犬の経験も豊富そうな家庭だったろうにっておもうと残念ですね。

      経験不足で社会性が低い犬なんだろうなぁって思います。怖がりってわかっていたらもう少し気を付けてあげたらよかったのになぁって思います。

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